2017年を迎えて
2017/1/2
みなさま、2017年明けましておめでとうございます。
おかげさまをもちまして、まちやどは、開業以来3度目のお正月を迎えることができました。
改めて振り返ってみると、2016年はまちやどにとっても私個人にとっても、大きな変化の一年でもありました。
まちやど開業3年目、そして、郡上に来て7年目でもあった昨年は、
「郡上八幡倦怠期」
とでもいいましょうか…
郡上にいるのが息苦しく感じることが多く、プライベートでもいろいろありまして、どこか別の場所に行きたい衝動にかられ、何を血迷ったか、名古屋にも居を構えて郡上と2地域居住を開始した年でもありました。
ちなみに、「2件も家を借りるなんて、だいぶ儲けてるんだなー」なんて言われますが、決して儲けているわけではありません。
やりくり上手なだけですよ。うふふ。
なんてったて、(自称)プロシェアニストですから!
ちなみに、2地域居住と言っても、月2回、1−2泊する程度ですけどね。
そして、そちらの拠点も曜日でシェアしているのです。
(やりくりのコツについては、1月から開催予定のセミナーでお話しできればと思います。)
ちょうど昨年の新年の挨拶ブログ にも書きましたが、
「この土地で暮らしていくしかない」(選択肢、比較対象がない)
なのか、
「この土地で暮らしたい」(選択肢、比較対象があった上で郡上を選ぶか)
なのか
まさに、それを自分自身に問いかけて、答えを探すべく実践し、体験し、学んだ、そんな一年でした。
これまで約1年間、郡上と名古屋(時々東京)の2地域居住をしてみて気づいたこと。
あくまでも個人的な感想ですが、郡上で使うお金と、名古屋(とか、東京とか)で使うお金は種類が違う!
を体感したということです。
例えば、コーヒー1杯。
栄のど真ん中で、ショッピングやら映画鑑賞やらの合間に休憩がてら立ち寄ったカフェでオーダーするコーヒーの代金と、八幡の行きつけのカフェで、オーナーさんとおしゃべりをしながら意見や情報交換をして、時には励ましてもらったり、時には相談にのってもらったり、そうして過ごした後にお支払いするコーヒーの代金。
前者は完全に自分のだけための1杯。そしてその代金は、アルバイトの女の子の時給やら、お店のテナント料やら、光熱費やら、仕入れやらの1部になるのだけれど、何れにしてもあまりにも現実味がなさすぎて、お金とコーヒーを交換した。ただそれだけ。
後者は自分のためでもあり、素敵なお店の雰囲気と美味しいコーヒーを淹れてくれるオーナーさんに対しての感謝の気持ちが込められます。
そしてそのコーヒーの売り上げは、栄で飲むコーヒーと同じように、お店の賃料やら維持費やら仕入れ代の一部になるわけだけれど、私がお支払いするのはほんの僅かな金額ではあるけれど、でも確実に、オーナーさんがそのお店を素敵な状態で維持してくれるための糧になっているのが感じられて、栄のそれとは重みが全く違うような気がするのです。
そういう点でいくと、まちやどはゲストハウスという形で、郡上市外(主に都市部)の方々に利用していただきお金を落としていってもらって、その売り上げで私が八幡でコーヒーを飲んだり食事をしたりお酒を飲んだり。
そうして循環していく、というお金の流れもできてきました。
郡上八幡はやっぱり商人の町なので、この町で暮らしていくには、お金を外から稼いで、八幡で使う!これが、私ができる最大の地域貢献なのでは?
なんて感じたりもする今日この頃です。
最初の問いかけ
「この土地で暮らしていくしかない」(選択肢、比較対象がない)
なのか、
「この土地で暮らしたい」(選択肢、比較対象があった上で郡上を選ぶか)
なのか
答えは…
やっぱり私は「この土地で暮らしたい」のだと思います。
でも、そう思い続けるには、たまに都会に出ていろんなものを見て、いろんな刺激を受けて、違う風を感じてこそ、そう思い続けられる。そんな自分にも気づきました。
そして、当たり前ですが、やっぱり名古屋(とか東京とか)にいるときの方が、お金がたくさん必要です。
行くまでの交通費や、滞在中の食事代、交際費、駐車場代などなど。
気がつくと、あっ!という間に無くなります。
私、自営業を起業しておきながら、今さら?!!ですが、今まで「稼ぐ」という言葉になんとなく遠慮があったみたいです。
「そこそこの収入で、それなりの暮らしが出来れば十分ですわ」ってこれまで思っていました。
でも、稼いで使って八幡の地域貢献になるなら、そしてそのためにはやっぱり都会での刺激も必要だわ!ってことなら、こりゃやっぱり稼がにゃいかんわっ!!
って思った2016年。
というわけで、
2017年は、「きちんと稼いで上手にお金を使えるまちやど」をめざしてがんばります。
みなさま、本年も、まちやどと木村せいこをよろしくお願いいたします。
2017年 1月2日