ギフト(贈り物)とお返しについて
2017/4/12
まちやど管理人 せい子です。
郡上八幡でゲストハウスをやってます。
郡上に来るきっかけ、ゲストハウスを開業した経緯は
ココロココさん http://cocolococo.jp/2283
全労済さん http://www.zenrosai.coop/stories/kurashi/challenge/21.html
にて取材してもらった記事がありますので、ご興味のある方はどうぞ。
この春から、ご近所さんと一緒に朝活やってます。
普段は家から軽くトレッキングして(?15分ほどですが)
郡上八幡城の中腹にある秋葉三尺坊悟竹院さんで
30分ほど座禅をして帰るというコースですが、
ここ2週間ほどは秋葉さんが春祭りの準備で忙しいとのことで
座禅の代わりに、城山山頂までトレッキングし(と言っても、30分ほど)
山頂でラジオ体操第1・第2のフルコースを力一杯やって下山する
というなんとも清々しい朝を迎えています。(週1で)
今日の城山からの景色がこちら。
絶景を前に、力のいっぱいラジオ体操!!!
なんと気持ちの良いことよ!
一緒に朝活しているご近所さんは、
郡上の白鳥生まれで八幡にお嫁に来た、私と同年代の方なので、
お寺までや山頂までの道すがら
地元の事とか地域の習わしとか、
私が???って思うことを
いろいろ教えてもらえるのでとっても勉強になるし、面白い。
今日話題になったのは、郡上八幡春祭りを目前に
移住者の私が子供神輿にご祝儀をあげるか否か とか
おすそ分けやお祝いのお返しについて。
地域によって、人によっていろいろだと思うんだけど、
ここ郡上では、
お祝いをあげたら内祝いが返ってくるし、
おすそ分けをあげたら、また別の機会に何かしらお返しが戻ってくる。
何か手伝ってもらったら、お菓子でも何でも、
小さなものでもいいから「感謝の言葉」と「モノ」で
お返しするのが暗黙のルールになっている気がします。
何も返さないからといって
ハブられたりディスられることはまずない(と思う)けれけど、
私が7年郡上に住んでみた経験上
いただいた後に、何かしら感謝の気持ちと「モノ」をお返し。。。
。。。するべき!なければならない!
ではなく
。。。の方が、
モノのやり取りと一緒に会話が生まれ、
より円滑な人間関係を築けるので
何か困ったことあった時、いざという時に
助け合いの関係が築きやすくなるので
コミュニケーションツールの一つなのだろうと解釈しています。
私は中学を卒業して以来実家を出ているので、
その時点で地域のおつきあいからは縁遠くなってしまい
家族の地域との関わり方というものをあまり見ないまま上京しました。
青森のド田舎から大都会東京に単身出てきた私には、
東京で親戚はもちろんいないし、地域や近所付き合いなどないわけです。
そんな状態でイギリスへ渡りました。
イギリスでは、プレゼントや贈り物は
Aさん Bさんにもらって欲しいからあげる
Bさん あら、ありがとう「Thank you!」+ハグ(+キス)
終了。。。
って感じでお礼という概念はあまりない(と思います)
少なくとも、私の場合はそうでした。
その時点での私の贈り物や差し入れの概念は、
単純に受け取る人の嬉しい顔を見たいという欲求
(見返りはいらない純粋な善意)
なのだと解釈してました。
2年過ごしてイギリスかぶれの私は、
帰国してからも、多国籍なコニュニティで暮らしていたので
お中元、お歳暮、年賀状、を始め
ありとあらゆる「日本人的な贈り物文化」から離れたまま
ここ郡上に来てしまったのです。
なので、最初はすっごく戸惑いました!
というか、今だに戸惑ってます。
郡上は本当に親切な人が多くて
好意で色々助けてもらったり、頂き物をしたりすることばかりで
好意や物をどこまで受け取ってよいのか、
そしてどの程度のお返しをするべきなのか。。。
都会や海外の感覚のままで考えるとなおさら
とっても難しい
最近都会からの移住者が増えてきた郡上八幡ですが
お礼、ご祝儀、差し入れ、などの贈り物によっておこる
コミュニケーションエラーは大なり小なり出てくるんだろうな。
春祭りの子供神輿にご祝儀を出すべきか、出さざるべきか。。。
一度出し始めたら、ずっと出し続けなければいけないし
でも、事業と言っても小さな小さな宿を(ギリギリ)経営している
単身の私にとって、結構負担の大きな金額だったりするわけで
そして、子供神輿に関わってる子供達や親御さんは
ほとんど知らない人ばっかりだったりするわけなんです。
でも、この地域に暮らし、関わっていく以上は出した方が。。。?
ご祝儀を出すべきか、出さざるべきか。。。。
エンドレスにぐるぐる回る1日。