どうしてシェアハウスという選択なのか

2017/11/13

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まちやど管理人 せい子です。

 

日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、

様々なくらし方、働き方を経験して、

生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て

2010年より岐阜県郡上市に移住しました。

 

2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。

まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、

それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で

自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。

まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら

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先日、郡上カンパニーのプロジェクトとして

地域とつながるシェアハウスプロジェクトを提案して

郡上市のから採択の連絡をいただいてから

シェアハウスプロジェクトの賛同者を募るため

じわりじわりと動き出しています。

 

以前のブログにも書いたように、このプロジェクトをやるならば

私の収入のためとか、私の理想を実現するためではなくて

地域の人が必要とするもの

みんなで一緒に作っていきたい!

って思う取り組みでなければならないと思っています。

 

だから、まずは地域に住む人やこれから郡上に関わりたいと思っている人が

実現したらいいよね!!って共感できるか

どれだけワクワクできるかが大事!

 

なので、まずは私の身近な人から

プロジェクトについてどう感じるかを聞いて見たところ

しょっぱなから

 

なんでシェアハウスなのかがピンとこない。

わざわざ空間を共有する必要性がわからない。

 

って。

 

確かにね、その通り!

そりゃ

・1プライベートルーム+キッチン・バス・トイレ共有

・1軒家(専用キッチン・お風呂・トイレ付き)

同じ価格だったらどっちを選ぶ?ってなったら

そりゃ私だって1軒家ぜーんぶ自分の自由になる物件を選びますよ!

でもね、

・1プライベートルーム+キッチン・バス・トイレ共有→3万/月
(共有備品、光熱費、wifi、自治会費などをシェア)

・1軒家(キッチン・お風呂・トイレ付き)→6万/月
(共有備品、光熱費、wifi、自治会費は全て自己負担)

となったらどうだろう?

 

これからこの土地で暮らしていけるかどうか

どんな人間関係が待っているか

仕事は?冬の寒さは?

全く知らない土地に一歩踏み出すのに最低限必要な住居費に

6万円が高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだけれど

少なくとも3万円ベースでスタートできたらハードル下がって

今まで躊躇してた人が来やすくなるよね。

でもそういう物件がないから、必要最低限の部分はシェアして

経費を安く収められるシェアハウスを作ろうよ。

という話なのだけれど。。。

パンがないならケーキを食べればいいじゃない

って話になってしまわないか?と思ったりもしたわけです。

まあ、価値観も金銭感覚も人それぞれだからね。

それはさておき。。。

 

私がシェアハウスをお勧めする理由は他にもあって

湘南東逗子にあるシェアハウス#910(ここのつ島)を運営されている

オーナー河本さんが、ご自身のシェアハウスを運営する前に

お試しで暮らしたシェアハウスでの気づきを

40代後半主婦が人生初のシェアハウス入居で気づいた8つのこと

ブログにまとめていらっしゃるのでご紹介させていただきます。

 

http://coconots9.hateblo.jp/entry/2014/11/12/113000
特に、5項目目の

共用部を利用する事で学べる気づきが多い。

これ!!まさに私が感じるその通りなんですよね。

一部抜粋にてご紹介。

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キッチンで他の住人さんの食事の準備に居合わせる事があるが、調理の段取りや食材の選び方、使い方、保存の工夫など、私にとっては本当にたくさんの発見がある。

主婦歴長しとは言え、それって、自分の母親のやり方+自分の勝手ルールでやって来ただけ。これ、はっきり言って「我が家のキッチンでは自分が王さま」という状態。(まぁ、これが古くは嫁と姑のバトルの一つ、または、最近聞くようになった夫婦間の家事ハラの根っこかも。話が変わるので、これは今は横に置いておくが。。)

自分が王様だと、自分のエリアで好きな様にやれると言うメリットはあるけれど、本当にそのやり方が効率が良いかどうかはわからないこと。

小さな事だけど、私が「なるほどー」と唸った出来事で言えば、うちのシェアハウスのキッチンにはトースターがないので、電子レンジ付随のトースター機能を使ってパンを温めていた。ただ、その機能がイマイチでどうしようかと思っていた時の事、シェアメイトのM君が、グリルでパンを焼いているのを発見。

おーーー!その手があったか!!!とマジメに目からウロコが落ちました。

ほんとにねぇ、恥ずかしいけれど、私は「パンを焼く=トースター」としか考えていなかったよ。

で、グリルを使うの、全然悪くない!

焼き加減を注意して見ていないと真っ黒焦げになる危険性さえクリアすれば周りはカリッと中はもっちり焼き上がった。「パンを焼くのはトースター」という私の思い込みが自分の思考を狭くしていたんだなぁと思った。

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そうそう!

まさに!私がシェアハウスで入居者に、関わる人に

体感してもらいたいことはそこなんです。

自分がいかに思い込みに縛られて生きているかに気づけるから。

 

家は家族で暮らすもの。

家業は息子が継ぐもの。

年頃になったら結婚するもの。

女は結婚したら子供を産むもの。

家事は嫁がするもの。

そういう思い込みやしがらみでがんじがらめになっている人が

どれだけ多いことだろう。

 

人って、1人でいることが長ければ長いほど

1人で過ごす方が居心地良いと感じるようになって

1人=自由と思い込んでしまう。

それは多分、1人=孤独とは思いたくないからなのでは?

私は、自分の経験からそう感じています。

じゃあ、複数人=めんどくさい?

これも思い込み。

見方を変えれば

複数人=仲間、コミュニティ、助け合い

っていう考え方もできるはず。

 

要するに、何が言いたいかというと

1人でいることも、人と過ごすことも

自分の気持ちと状況に応じて選べる暮らし

それがシェアハウスの利点だと私は思っています。

 

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写真は本日のまちやどシェアご飯

今日のゲストさんはパリから帰国中の素敵な女性。

普段の自分の生活圏ではまず出会うことのない

いろんな出会いがあるのもハウスシェアの醍醐味です。

 

まちやどシェアご飯は、その日の私の気分で

時間と気持ちに余裕があればゲストさんの分も作るよ!

ってオファーするし、

ゲストさんが外食を希望すれば、地元のお店のご案内もする。

誘ったから、誘われたから(断りづらいな。。。)じゃなくて

お互いがラクな(楽しい)方を選べるっていうのが

まちやど(ハウスシェア)のオプションです。

 

どお?ハウスシェア、ちょっと興味湧いて来たかな?