ノミと相撲の話

2017/12/7

その他


まちやど管理人 せい子です。

 

日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、

様々なくらし方、働き方を経験して、

生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て

2010年より岐阜県郡上市に移住しました。

 

2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。

まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、

それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で

自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。

まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら

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最近、私がよく耳に、口にするワード

郡上カンパニー

 

で、郡上カンパニーって何??

って聞かれてもうまく説明できませんでしたが、

多分これが一番わかりやすいんだろうな

という表現を見つけました。

以下、郡上カンパニーイベント案内文章より抜粋

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郡上市では、H30年春から、郡上の新しい起業家(プロジェクトパートナー)と共に、郡上に移住して起業に取り組む人を10名募集。生きる力が溢れる郡上の人と自然と文化に根ざした、未来をつくる起業に取り組むと共に、自身の「根っこのある生きかた」を郡上で探し、実践していきます。
採用された創業メンバーには、活動支援金を月額20万円・最長3年間支給します。
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ざっくりとこんなところかな、と。

 

私はこの郡上カンパニーで、

「地域とつながるシェアキッチン付きシェアハウス」

というプロジェクトでエントリーし、採択をいただきました。

とはいえ、補助金は

私ではなく、私のプロジェクトに取り組むパートナー

に支払われるものなので

・理想的な物件

・一緒に取り組みたい意欲のあるパートナー

・シェアハウスに住みたい!という入居者

・理解し、応援してくれる地域の人

全ての条件がそろってこそ、初めて実現するプロジェクトです。

 

ということで、まずは手を挙げてみて、

地元の方や関わる方々の反応を伺っている状況であります。

 

そんなわけで、私、最近はこの郡上カンパニー関連で

地元郡上の人たちと、都会から郡上を見ている人たち

と交流する機会が多数あるわけなのですが、

都会モンでも郡上の人間でもない

外から郡上を見たり、郡上から都会を見たり

「中立的な立場」の自分の存在

を再確認したりするのであります。

 

先日、郡上カンパニープロジェクトチームの一人(東京在住)と

郡上八幡のまちづくりを担っているとあるお方との会話の中で

ノミについて と 相撲について のお話があって

とても興味深かったので、ブログに書き残そうと思います。

 

ノミという虫は訓練次第ではどこまでも高くジャンプできるけれど、ビーカーに入れて天井を板で塞いでしまうと、ノミは高くジャンプしようとすると天井にぶつかって痛い思いをするので、ジャンプするのを諦めてしまい、地面からほんの少しだけ飛び上がるだけになってしまう。
そして、天井をふさいでいる板を外したとしても高く飛ばなくなるのだそう。
そこに、痛い思いをしていない新しいノミをビーカーに入れると、新しいノミはジャンプしてビーカーの外に飛び出すことができ、外に出れると知った他のノミも次第に高く飛べることを思い出して次々にビーカーの外に飛び出していく。

 

プロジェクトチームの一人、東京から郡上を見ている若者(20代後半)は

このノミの話を例に、この郡上カンパニーが今後の郡上の飛躍に繋がれば!

という思いを伝えたかったと思うのですが、

地元のまちづくりを担っている方(60代)は微妙な表情。。。

「そうしてみんなが郡上から出ていったらどうなるんだ?」

と。

 

そしてその後、相撲の例えで

日本の国技である相撲が外国人力士の出現によりこれまでの規律やルールが崩壊しつつある現状と、郡上に外からどんどん人が入ってきて10年、20年後の郡上と重ねてしまう。もちろん、新しい人や物事を受け入れるのは大事なことだが、受け入れる側の許容量を超えてしまってはいけない。これまで郡上がどのように成り立ち、これからの郡上がどのようにあるべきか、本来の郡上の姿が見えなくならないよう、慎重に進めるべき。

そんなお話をされました。

 

 

20代後半の都会人、60代の地元の方、

そして、田舎で生まれ育ち、都会を経て郡上に移住した私(40代)

 

両方わかるーーーーー!!!

 

 

 

で、私はどうすべき?

なんて答えは今はわからない。

郡上は魅力的な土地であるからこそ都会からも注目される土地でもあって

実際に人口減少や高齢化はものすごいスピードで進んでいるから

何かしらは取り組まななければならないのだろうけど

無条件に他の地域からどんどん人が来ることを受け入れるのは違うと思う。

正直、この郡上カンパニーのプロジェクト自体が

他地域から人を受け入れるという基準として正しいのかどうかはわからない。。。

そもそも、地元郡上のプロジェクトパトナーの事業を応援する人を募集しますと言いつつも

エントリーし、採択されてる人のほとんどは

(私も含め)ここ10年以内に郡上に移住してきた人ばかり。

じゃあ、地元の人の意欲がないかというとそんなことはないと思うのだけれど

 

ジャンプするのを諦めているのか、

そもそもビーカーの中にはいないのか。。。

 

私は、このプロジェクトが正しいかどうかはわからないけれど

分からないなら、とりあえず知ろうとしてみようと思います。

そして、関わった人たちの思いを感じて見たいなと思います。

 

ということで、

郡上カンパニー詳細について、

12月16日(土)郡上市防災センターにて

一般参加OKの説明会&採用募集がありますので

ご興味ある方は是非ご参加ください。

 

 

IMG_0594

写真は郡上市役所すぐ近くにある

喫茶プチさんの食品サンプル。

「プリンミッ豆」

なんか、かわいい。

写真と本文は全く関係ありません。