家を買いました。

2018/4/28

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突然ですが、タイトルにもある通り

 

 

私、

家を買いました。

 

 

ついに、郡上八幡で

家を買いました。

 

 

今まで、家を買う人というのは

  • めちゃくちゃ稼いでいる人
  • 仕事も収入も安定してる人
  • 貯金がたくさんある人
  • 結婚して家庭のある人

 

だと思っていました。

 

が、

私はそのどれにもあてはまらない。

。。。。というか、

むしろ、びっくりするほど見事に、

ぜんぶ真逆!!!っていう。

 

家が買えるほど、まちやど儲かってるの?

ってよく言われるけど、

 

 

そんなわけあるかいっ!!!

 

 

包み隠さず公表しちゃいますね。

 

 

パパが買ってくれたの❤︎

 

 

言っとくけど

パパってのは、リアル父さんです。(青森の)

 

 

いい歳して、親のスネをかじって家を買ってもらうとか

こっぱずかしくてしょーがない!

しかも、おおっぴらにブログに書くなんて、ありえん!!

 

 

。。。なんて、1ミリも思ってません(笑)

 

 

今回は、先日迎えたまちやど4周年の節目と

5年目に向けての決意表明も含め

私が郡上で家を買うに至った経緯や思いを

ブログに残そうと思います。

 

ちょっと長くなりますが、お付き合いいただけると幸いです。

 

 

「家は活用してこそ価値がある」

ずっと前から思ってはいましたが、

ここ郡上に来てからさらに

家を活用せずにそのまま放置するのは

現状維持 ではなく、むしろマイナスにしかならない

と感じています。

 

現在のまちやどの建物を例にあげると

空家のまま数年放置されていたため、

きちんと管理、活用されていれば

しなくてよかった修繕箇所がたくさんあって

改修に余分にお金がかかったこととか

 

郡上に来てから約9年間見て来た空家事情。

古い空家がそのまま放置され、

家主さんが『資産』だと信じていた家はどんどん朽ちていき、

いざ売ろうと思った時に

建物は修復不可能なほど老朽化して

解体撤去に数百万円もかかる

『高価なゴミ』になってしまう。

そんな話を何件も見聞きしてきたこととか

 

あとは、すっごく感覚的な表現だけれど

空家で放置された家やその周りの空気って

『気』が停滞して澱んだ感じがする。

というシンプルな感覚。

 

 

家や土地を所有する人は

短期的な目先の家賃収入ではなく

5年先、10年先の未来を見据えて

家や土地を活用してくれたら

その土地の未来はそうとう明るくて楽しい気がする。

 

その表現の場が、

前身のシェアハウスまちやど だったり

現在のゲストハウスまちやど だったりするわけで

開業以来、まちやどから生まれる人との繋がりや新しい流れが

形になりつつある4年間でした。

 

 

話は逸れますが、

約15年前、物価のバカ高いイギリスに

十分な蓄えを持たずに留学した私は

お金がある人とない人は

チャンスは平等!でもチャンスの質が違う!

って切実に感じながら2年間暮らしていました。

 

約15年前のロンドンの相場で

学生がシェアハウスの一部屋を借りるとしたら

家賃は最低10万円はかかり、(最低よ、最低!!!)

さらに、学生ビザを取得しようと思うと

安い語学学校でも学費は6ヶ月コースで20万ほど。(当時最安値)

イギリス(ロンドン)に滞在するだけで

1日最低でも4500円必要 という計算になります。

(1時間で計算すると、約200円。)

 

 

何かにチャレンジしたいとき、チャンスを掴みたい時

流れとタイミングはとっても大事で

そして、きっとチャンスはみんなに平等にやって来る、と思う。

でも、

チャンスが来る『その時』『その場』に居れるかどうか。

そして、『その場』にいるために

1時間ごとに、1分ごとにお金がかかるとしたらどうだろう

『その時』余裕を持って迎えるか、切羽詰まって迎えるか

その後の展開は大きく変わっていくと思う。

 

贅沢をしなくても、ご飯を食べなくても

例えば、ただ呼吸をしているだけでも

1時間、10分、1分、1秒ごとに

チャリン、チャリン とお金がなくなっていく

そんな感覚ですごしたイギリスでの2年間。

もちろん、その2年で得た経験や感覚は

お金には代えられないけれどね。

 

 

話を戻します。

 

まちやどを通じて生まれる人との繋がりや

新しい流れが形になりつつある中

私がやりたいことを実現するのには

まずは『家賃』を払うことが前提。
(当たり前っちゃ当たり前だけど)

そして、どんなにお金や時間をかけて積み上げても

結局、自分の家でも自分の土地でもないんだなーって

ちょっと虚しさを感じ始めた4年目(去年)でした。

 

 

私が自由にできる土地と家とお金があればなあぁぁぁ。。。

 

 

って思っていたところ、青森の父が

  • 私がいつかヨメに行く時のためにある程度貯金残してるけど、使う日がいつまでたっても来ない。
  • 郡上にしばらくいるつもりなら、自分に残らない家賃を毎月払うより家買っちゃいな。
    (あげるんじゃないよ。投資だよ。)

というようなことを提案してくれました。

 

確かに。。。

 

これまで9年間、郡上にきてから

毎月払ってきた家賃を計算してみたら、

気が遠くなりそうな金額。

 

家一軒買えた。。。

 

少なくとも、この先10年は郡上にいるだろうなぁ

万が一!郡上を離れることになったとしても
(アラブの石油王と運命的な恋に落ちて、アラブに移住するかもしれない。人生何が起こるかわからないからね!)

自分の家だったら、貸したり売ったりできるわけで

改修にかけたお金や時間も無駄にはならない。。。

 

そうこうしていたら、

ちょうど現実的な価格で買える物件に出会い

あれよあれよという間に購入に至ったわけです。

まあ、購入に至るまでもあれやこれやありまして

ここ数ヶ月は

登記 とか 所有者移転 とか 固定資産 とかとか

聞きなれない単語と法律とで頭が沸騰してしまいまして

先週は39度越えの高熱を出しましたけどね。

それでもなんとか

4月24日 不動産登記を完了いたしました。

 

IMG_1173

 

青森で生まれ育った私だけれど

この先10年後のなりたい未来の自分や

10年後、こんな風になってればいいなあと思う場所、

それが実現できそうな場所は

どういうわけか、今、ここにいる郡上なんですよねぇ。

 

 

正直言って、私の幼少期は、

いろんな意味であまり恵まれた環境ではなかったと思います。

両親が不仲でケンカが絶えなかったし、

気が短い父は、時には母や姉に手を上げることもあって

末っ子の私の幼少期の記憶で真っ先に思い出すのは、

布団の中で父と母の夫婦ゲンカを聞きながら

毎日眠りについたこと。(可哀想すぎる!!)

そして、実家が商売をしていたせいか、

何をするにもお金と引き換えみたいな考え方をインプットされて育ったし

高校卒業後の進路については、

女は中卒で十分、高校まで出してやっただけでも感謝しろ!

親が高校卒業までかけた時間とお金を返して行くべきだ!

と言われました。
(え?昭和?戦前???)

 

それでも、姉がなんとか両親を説得してくれて、

2年分の学費だけは出してもらうことに。

ただし生活費の仕送りは一切無しという条件で、意地で上京。

働きながら勉強してたけれど、それでもどうしてもお金が必要なときもあって

そんな時は親に頭を下げなくてはいけませんでした。

その度に父に言われたことは

「お前が社会に出て働くまでにこれだけのお金がかかってるから、社会に出たらその分俺に返して親孝行しろ!」と。

 

10代、20代は、何度もそんなことを聞かされていたので

昔の私だったら、家を買ってやるという父の提案なんて、

 

ぜーーーーーーったい!!!

意地でも受け取らない!!!

 

って思ってただろうけど

 

そんな父ももうすぐ80歳。

私は今年42歳。

 

幾つになっても親は親で、子供は何歳になっても子供なんだなあ。。。って。

あと何年生きるかわからない父に

甘えて‘あげる’。お金を使って‘あげる’のも
(上からっ!!笑)

親孝行の一つなのかな

なんて思うわけなのです。

 

 

 

そんなこんなで、購入したお家。

場所は現まちやどの一本裏の通り

『立町(タテマチ)』にありますので

タテマチノイエ

と呼ぶことにいたしました。

 

まちやど共々、よろしくお願いいたします。

そんな タテマチノイエ

これから面白い展開になりそうですよ。うふふ。

そちらの活用方法や展開については

また追々。。。