おもてなしについて
2017/6/30
まちやど管理人 せい子です。
日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、
様々なくらし方、働き方を経験して、
生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て
2010年より岐阜県郡上市に移住しました。
2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。
まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、
それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で
自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。
まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら。
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ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが
私、昨年の2月から3月にかけて5週間ほど
一人社員研修と評して、スペイン・キューバを旅してきたんです。
理由はいくつかあって、
2年前のブログに詳しく書いてありますが、
そのうちの一つが
当時、海外からのゲストさんが増えてきたまちやどでは
想定外のパプニングが多く、穏やかではない日々を過ごしておりまして、
私自身、10日以上の旅(ゲストハウス泊)というものをしたことがなく、
しかも、英語の通じない国にはほとんど行ったことがなかったので、
あえて相手(八幡に観光に来る、日本語がわからない外国人)の立場に立ってみよう!
じゃ、日本語も英語も通じない国に行ってみるしかないじゃん!
というものでした。
その旅の最終日にまとめたブログに
インバウンドビジネスについて私が考えることをまとめていて
改めて読み返して、今もその気持ちは変わらないなあと思います。
私自身、宿業を営んでおきながら、
ホスピタリティ精神溢れる人間ではないということを前提に
今の日本の『おもてなし』は
過剰サービスすぎる!
そして、長続きしない!!!
と思っています。
日本は今のままで十分、世界でもトップクラスの
思いやり、譲り合いの心、サービス精神を持ち合わせているのに、
このペースでいい国ニッポンであろうと努力し続けたら、
身が持たなくなるんじゃないか
ということを、勝手に危惧しております。
言葉が通じない国で、パプニングさえも楽しんで
それで多少嫌な思いをしたとしても
良くも悪くも思い出の一つになるんじゃないかと。
それが訪れた町、訪れた土地で日常に起こることであって
ありのままの姿なのだとしたら
そういうもの、そういう国(土地)と受け止めてもらえれば良いと
訪れる人みんなに
いい国ニッポン!!
である必要、ないんじゃないかなあ。。。
と、私は思っています。(あくまで、個人的な意見)
そんなわけで、
私が運営するまちやどでは、国内・海外のゲストさんに関わらず
ほったらかし、宿泊者の自主性を重んじて
どうしても手助けが必要な時だけはお手伝いしますよ
というスタンスを貫いております。
どんなにおもてなししても、
ありがた迷惑だったり、サービス不足と感じられたり
全ては、受け取る側の問題ですからね。
世界基準かつ個人レベルの善悪の判断に
いちいち振り回されていたのでは、こちらの身が持たない。
4年目でやっと見えてきたことです。
そうそう、なんでこの内容をブログにまとめようと思ったかというと
先日、開業4年目にして初めての、衝撃的なことがあったからなのです。
個室のお客さんが帰った後、お部屋を掃除しようとドアを開けたら
床にコン◯ームが散乱(開封済み)!!!
ちょっと、動揺してしまいましたが。。。
これを機に、今まで海外のお客さんを迎えて感じたことを
まとめておこうと思ったのがきっかけです。
ついでに、これまで海外のゲストさんを迎えて
『え??マジで??』って思ったことは。。。。
・畳の上をスーツケースのキャスターゴロゴロ。
・ドア(ふすま)にスーツケースを思いっきりぶつけて「woops!(おっと!)」
。。。以上。
(悪気はない。彼らのダイナミックな動きに対して日本家屋が小さすぎるだけ)
・キッチンペーパー1ロール、1晩で使い切る。
(手を拭く、食器を拭くなど、食器拭き、手拭きタオルを使う習慣がない)
・私個人が炊いておいたご飯を勝手に食べられていた。
(後で、理由を聞いたら、『テーブルの上にあったから』って。理由になってないし!!!)
・手拭きタオルを勝手に部屋に持って行って自分用にするand持って帰る。
・可愛い顔した女の子が使った後のシャワーが、どうしたらこんなになるの?ってぐらい汚い。
そして、服と下着を脱ぎ散らかしたまま朝まで放置!!(共同シャワー、他の人も使う)
・ちょっと外に出るときは平気で裸足で出歩く。もちろん、そのまま家の中まで入ってくる。
などなど。
一言に、文化の違いと言ってしまえばそれまでなのかもしれないけれど、
せめて、来日前に日本文化をある程度学んだ上で、
郷に入りては郷にしたがえ
という言葉を心がけていただきたいものだなあと、
そんな風に思うんですよねー。
本当の意味で日本文化やおもてなしの真髄を知ってもらうのであれば
すべてのお客様を受け入れるばかりではなく
日本文化をきちんと学んでもらうこと
学ぶ姿勢、他国の文化を重んじる姿勢がない観光客には
勇気を持って「NO!」ということも
大事なんじゃないかなあと思います。
写真は、先日宿泊した韓国人のカップルが
「お礼に」と私にくれた花束。
これはこれで嬉しかったです。
でも、せめて、コン◯ームはゴミ箱に捨てていって欲しかった。